発酵と代謝研究会
発酵法によるグルタミン酸、リジンの製造の成功を背景に、1957年(昭和32年)、文部科学研究費の総合研究において、東京大学 坂口謹一郎先生を中心に、学産一体となった"アミノ酸発酵に関する基礎的研究"の「研究班」が発足されました。この研究を源流として、1959年(昭和34年)、任意団体「アミノ酸発酵集談会」が発足、1963年に「アミノ酸・核酸集談会」と改称、1990年に「発酵と代謝研究会」へと発展・改組されてきました。
現在も、「発酵と代謝研究会」は、産業界、学界の専門家が委員・幹事・名誉会員となっています。また、「アミノ酸ならびに核酸関連物質の代謝生産、利用」を出発点に、広く微生物の代謝・機能・産業活用等を取り上げ、活動分野を広げています。
会長 大西 康夫
(東京大学大学院)
会長・副会長
会長
大西 康夫 氏(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
副会長
吉田 聡 氏((国研)科学技術振興機構 未来創造研究開発推進部 領域主任参事)
目的
アミノ酸・核酸関連物質その他の有用物質の発酵生産・代謝と利用ならびに関連する研究を盛んにする
活動内容
講演会の企画・開催
伝統的に日本の強みであるアミノ酸・核酸発酵からゲノム編集等微生物の改変新技術、各種微生物の持つ新たな機能・代謝、産業利用への展開等の幅広い話題の講演会を公開形式で企画しています。
勉強会(参加者限定)
発酵と代謝研究会のメンバーと講師のお互いの顔がよく見える人数で活発な討議を進めながら様々なトピックを深く掘り下げます。
BioJapanセミナーの企画
環境・エネルギー、ものづくり分野に関するシンポジウム、展示等の企画に協力しています。
研究会メンバー
メンバー構成
学界 37名 / 産業界 47名 / 公的研究機関等 5名 計89名(2024年6月現在)
前年度活動
- 2024年3月13日
講演会「さまざまな視点から『発酵と代謝』研究をあらためて考える(4)」(ハイブリッド・JBA)
細菌から放たれる膜小胞の理解と利用 豊福 雅典(筑波大学)
ヘテロシスト形成型シアノバクテリアを利用した光生物学的水素生産 ~窒素栄養の制限による持続的な水素生産~ 井上 和仁(神奈川大学)
ラボオートメーションを用いた大規模微生物進化実験:進化の予測と制御へ向けて 古澤 力(理化学研究所)
Bio-DBTLのキラーツールとしてのメタボライトセンサの高速開発DBTL 梅野 太輔(早稲田大学) - 2023年12月14日
2023年度第2回勉強会「麹菌の研究・開発の最前線」(ハイブリッド・JBA)
麹菌をモデルとした小胞体ストレス依存的mRNA分解機構の解析 田中 瑞己(東京農工大学)
麹菌の酵素生産能に関わる細胞形質 竹下 典男(筑波大学)
麹菌の新規用途開発~たまご麹と麹チーズ 山下 秀行(樋口松之助商店)
麹菌による代替肉の開発 萩原 大祐(筑波大学)
- 2023年7月6日
2023年度第1回勉強会「シングルセル・人工細胞研究の最前線」(ハイブリッド・馬事畜産会館)
分裂酵母シングルセルrna-seqの実践と、そこから見えてきた細胞の目覚め機構 佐藤 政充(早稲田大学)
人工細胞リアクタ工学 野地 博行(東京大学)
油中水滴等、大量(10 の 6 乗個)の微小反応区画を用いた細胞スクリーニング技術 小林 雅之(オンチップ・バイオテクノロジーズ)
入会方法・お問い合わせ
本研究会の運営・企画等への積極的な参画にご興味があるJBA法人会員・個人会員(ただしアカデミア所属の方のみ)の方がいらっしゃいましたら、下記事務局までメールでお問い合わせください。
お問い合わせ
(一財)バイオインダストリー協会
発酵と代謝研究会事務局 和田・村尾・青木
TEL:03-6665-7950 E-mail:greenbio(at)jba.or.jp ((at)は@に置き換えて下さい)