2023 VOL.81 NO.1

巻頭言

・バイオ産業飛躍の年を迎えて(下田裕和)

目で見るバイオ

・光で操る生命現象(佐藤守俊)

解説

・オンサイト分析を可能にするペーパーデバイスの開発(渡慶次 学)

要旨
筆者らは、紙を部材にした分析デバイス(ペーパーデバイス)の開発に取り組んでいる。本稿では、これまでに開発したペーパーデバイスの中からオンサイト分析を目的とした神経剤検知デバイスとサンプル導入にピペットを必要としないデバイスについて紹介する。

・核内受容体のリン酸化を介した遺伝子発現制御機構(橋口拓勇・根岸正彦)

要旨
核内受容体は、ホルモンや薬物に応答して遺伝子発現を制御する転写因子群であり、共通リン酸化モチーフを有する。本稿では、エストロゲン硫酸転移酵素遺伝子をモデルに、リン酸化を介した核内受容体による制御機構を解説する。

トピックス

・標本画像を用いた植物種のAI同定システム(高野温子・秋廣高志)

・茎寄生植物ネナシカズラの宿主への侵入メカニズム(横山隆亮)

・大腸菌の輸送体制御によるヒトミルクオリゴ糖の発酵生産性向上(杉田智惇・纐纈健人)

・甘酒中の麴菌体の健康機能性(倉橋 敦)

・マウス休眠期の皮膚で働く抗菌免疫システム(原 孝彦)

・哺乳類細胞によるタンパク質高生産に適した人工転写因子の開発(鈴木辰吾)

・窒素充足環境下で真核藻類の硝酸同化が抑制される仕組み(周 柏峰・今村壮輔)

・赤色光を用いて生体深部における遺伝子発現を操作する技術(佐藤守俊)

・植物の栄養欠乏を迅速診断する技術(三宅親弘)

・ニトロゲナーゼの活性中心を模した合成金属錯体による窒素分子の還元(谷藤一樹・大木靖弘)

・カメムシと共生細菌による相互協力的な農薬解毒メカニズム(佐藤由也・菊池義智)

バイオの窓

・家畜化再考(小埜栄一郎)

産業と行政

・技術移転のプロフェッショナルは、死の谷をどのように越えるのか(中川功一・高田 仁・松橋俊彦)

・我が国の遺伝子細胞治療の現状と課題、そしてその対策について(小野寺雅史)

特集

バイオインダストリー奨励賞
・第6回バイオインダストリー奨励賞 受賞者インタビュー

JBAニュース

・BioJapan/再生医療 JAPAN/healthTECH JAPAN 2022報告

・第6回バイオインダストリー大賞、バイオインダストリー奨励賞表彰式・記念講演会を開催

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